おひとりさま老後、働けるだけ働いて収入を得よう!

老後の生活レベル

老後の生活費用については前項で全体的な金額を示しましたが、こうした老後の1ヶ月当たり最低予想生活費というのは、そもそも各人が老後に望む生活レベルよって大きく異なることになります。


それに実際に老人になって、何にいくら使いたいか考えてみても、具体的な金額が頭に浮かぶというものでもないでしょう。ただしこれは考えておく必要があります。


まずポイントになるのは現在の生活水準を維持したいかどうかでしょう。逆に、支出を抑えて質素に生活してもいいのか、いやいや老後は今よりゆとりのある生活を送りたいのか、などです。きっといろいろだと思います。


現在生活費を30万円でやりくりしている場合なら、現状維持だと老後資金も毎月30万円使うわけです。少しガマンするのなら、25万円あたりまでは下げられるかもしれません。


逆にゆとりのある老後生活を望むなら、現状の30万円に、5万円、10万円を増額した生活水準になるでしょう。このような考え方でも構わないので、老後の生活水準を何かしら持った方がリアル感が出てきます。もちろん単純なものでもありません。


老後の生活を考える上で大きな注意点となるのが「物価の上昇」です。これも頭の中に入れておくべきです。物価が下がるならそれはありがたいですが、物価が上昇するなら老後の生活は大いに脅かされることになります。


いずれにしてもポイントは、自分が老後になるまでに、後どれだけ時間(期間)があるかという点です。


現在40歳の人が30万円の生活費で暮らしているとして、老後の年金受給の65歳までには、25年間という期間があります。老後の生活で現在の水準を維持しようとするなら、30万円あれば同じ生活ができるというものではありません。65歳までの期間に、物価はやはり上昇していくでしょう。


現在、30万円で購入できるモノが、毎年1%ずつ物価上昇していくとしたらいくらになるのでしょうか?こうしたシミュレーションをしなければならないのです。とにかく稼いでおかなければなりません。